マイクロ波印加下における化学反応の駆動力が、マイクロ波照射由来の熱エネルギーのみならず、マイクロ波エネルギーが熱緩和する前に化学エネルギーなどに変遷する仮説を証明するべく、マイクロ波印加下における材料からの発光分光を通じて、マイクロ波エネルギーが光エネルギーに直接変遷する過程の実測に挑戦した。マイクロ波印加下における発光分光装置の整備を行い、還元型酸化チタン(TiO2-x)を材料として選択し、マイクロ波照射下でのin-situ発光分光測定を行った。その結果、熱輻射に重畳した高強度の非熱的発光を観測し、熱緩和とは異なるエネルギーパスの存在を示唆する結果を得た。
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