パワー半導体などで発生する熱を放散させるために、導電性の高いCu合金と熱膨張係数が小さいFe-Co-Cr系ステンレスインバー合金とのハイブリッド組織を形成する新型のヒートシンク材の開発を目指した。その結果、(1) 粉末組織には、外側がCuリッチ、中心部がFe-Co-Cr系合金の卵型粉末やCuリッチ相とFe-Co-Crリッチ相との分散組織が得られた。(2)熱伝導率は焼結前の試料より焼結後の試料が高くなる事、さらにスパークプラズマ焼結法によって最も高い特性が得られた。(3) W添加の影響について調査した結果、熱膨張係数10.86pp m/K、熱伝導率46.7 W/m・Kが得られた。
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