研究課題
挑戦的萌芽研究
超硬工具スクラップ中のタングステンを塩化物やオキシクロライドとして効率的に揮発分離することが可能な反応条件を調査するため、熱力学的解析と基礎的実験を行った。その結果、適切な酸素分圧下において、塩素ガスあるいは塩化鉄(III)などの金属塩化物を反応させれば、研削スラッジやその焙焼物中のタングステンを900K程度の温度域において塩化揮発できることが分かった。高温塩化反応を利用することによって、環境調和性や元素分離精製能に優れたリサイクルプロセスが実現できる可能性が示された。
材料工学