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2015 年度 実施状況報告書

補酵素を必要としないモノマー重合酵素の創製

研究課題

研究課題/領域番号 15K14236
研究機関神戸大学

研究代表者

近藤 昭彦  神戸大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (40205547)

研究分担者 田中 勉  神戸大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (90436551)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2017-03-31
キーワード細胞表層工学
研究実績の概要

乳酸を重合してできるポリ乳酸、及びヒドロキシアルカン酸が重合したPHAは、現在最も生産され実用化に近いバイオプラスチックである。これらはいずれもモノマーである乳酸及びヒドロキシアルカン酸に対し、それぞれCoAをアシル供与体として活性化し、その後それぞれの重合酵素が重合することでポリマーが生成する。本研究では、この重合酵素のCoA依存性の低減を試みた。ベースとなる酵素はすでに報告例があるPseudomonas由来PhaCを用いる。この酵素は立体構造が解けていないものの、予想されるactive siteの3アミノ酸はすでに判明している。この酵素を用いた表層提示系の構築を行った。まず始めに、このPhaCの大腸菌発現系を構築した。発現ベクターに目的遺伝子をクローニングし、大腸菌へ導入した。得られた改変株をLB培地で培養後、菌体を処理してウスタンブロッティングでその発現を確認した。その結果、発現量は若干低いものの大腸菌での発現を確認できた。続いて、この酵素に適した細胞表層提示系の構築を進めた。これまで得られているアンカータンパク質ライブラリの中から適しているであろうと予想されるものをいくつかピックアップし、この酵素と遺伝子レベルで融合させた発現ベクターを構築中である。活性に対してN末端融合とC末端融合の両方が影響を与える可能性が示唆されるため、両方のアンカータンパク質を用いている。また、変異導入箇所についても候補を選択し、変異ベクター及び変異株の作成を進めているところである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

発現系の構築及び細胞表層系の構築の両方が予定通り進んでいるため、おおむね順調に進展している。

今後の研究の推進方策

構築中の表層提示系を用いて変異導入株の評価を行い、新たな変異体を取得するよう研究をすすめる予定である。

次年度使用額が生じた理由

研究が順調に進み、当初の予定よりもアンカータンパク質を多種類選択したほうがよいことが判明したため発現系の種類を多少増やした。そのために幾分かの増額が必要となった。

次年度使用額の使用計画

研究が多少前倒しで進んでいるため、次年度も予定通り消耗品および成果発表にあてる予定である。

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公開日: 2017-01-06  

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