本研究では、災害支援への対応が可能となる水陸両用バスを目標として、その船体部形状の流体力学的性能に関する基礎的な検討を行う。バスの形状は直方体に近いため水陸両用バスの水上性能は通常の船舶に比べて著しく低いが、その船体部について船型学的な検討を行うことにより、水上性能の向上を期待することができる。本研究では、(1) 船首形状に関する研究、(2) 車輪の抵抗影響に関する研究、という2つの研究を実施する。そのため、船首形状が変更できる船体部全体模型と車輪まわり部分模型を製作して回流水槽試験を実施したが、(1)についてはCFDに基づく数値計算による評価も行い、(1)および(2)いずれについても水中抵抗低減に関する知見を得ることができた。
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