研究課題/領域番号 |
15K14266
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
吉川 孝男 九州大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (50380572)
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研究分担者 |
前田 正広 九州大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (70173713)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 海底資源 / 地盤 / 数値計算 / 間隙水 / 連成解析 |
研究実績の概要 |
地層の間隙水の移動に関しては、個別要素法を用いた解析において、粒子間の間隙面積(体積)を計算し、間隙に存在する水の重量から間隙圧を計算し、隣接する間隙の圧力差、浸透率、および水の透過面積などのパラメータから、間隙を移動する水量を計算する解析手法を考案し、解析プログラムを作成した。現在、数値シミュレーションの精度検証作業を実施中である。 地層の変形シミュレーションに必要な物性値の取得に関しては、標準状態での浸透圧の試験計測などを行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
開発した間隙水の移動シミュレーションプログラムの検証作業を実施中であり、おおむね研究は順調に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
1)地盤の水圧破壊試験の実施 今年度開発する予定の地盤の水圧破壊シミュレーションプログラムの精度検証用のデータを取得するため、1m×1m×1m程度の大きさのタンク構造を製作し、その中に土壌を積載したうえで、その土壌の内部に高圧水を導入することにより、地盤の破壊をモデル化した試験を実施する。 2)個別要素法プログラムの改良を進め、内部に高圧水を導入した際の地盤の破壊シミュレーションが可能なプログラムを開発する。
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次年度使用額が生じた理由 |
地盤の破壊をモデル化した試験体の発注を予定していたが、構造案を検討したのみで発注に間に合わなかった。
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次年度使用額の使用計画 |
H28年度の早い時期に、地盤の破壊をモデル化できる試験体の発注を行う。
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