濾過機構モデルの構築を図り濾過設計に関する以下の知見を得た。 廃液処理方式の実験検討では,廃液中の懸濁成分を削減し廃液処理後の再生水として利用するため,スプリングフィルターと濾過助剤の組合せによる小型実験装置を設計・製作した。濾過精度を確保しながら濾過処理量を増大させる方法を検討した。また,凝集処理法も検討し,凝集剤同士の組合せでは実験でも濁度を再利用レベルまで落とせることが分かった。濾過過程の計算モデルの構築では,フィルタと濾過助剤を用いる濾過処理法で濁質粒子の捕捉のメカニズムを解明するため,個別要素法によるシミュレーションを行った。濾過処理精度の推定の可能性を検討できることが分かった。
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