本研究では、新しい洋上風力発電方式として浮体式両端支持垂直軸型洋上風車を提案した。 垂直軸型風車については、一般的な直線翼型のタイプとヘリカル式の双方についてCFD解析を実施し、ヘリカル式(回転軸に対して60deg翼が傾斜したもの)がトルク変動が小さくなることが分かった。また、両端支持垂直軸風車を双胴船タイプの浮体に設置した模型を作製し、風洞水槽にて風上追従性と動揺特性の計測を実施した。この結果、双胴船タイプの浮体を一点係留することで任意の角度から風が流入しても、風上を追従することが判明した。また、ヘリカル式垂直軸型風車を洋上風車とすることで、動揺が抑えられる可能性を示した。
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