藻類は,その高いオイル生産速度から次世代型バイオマスとして期待されている.その中でも緑藻Botryococcus brauniiは,炭化水素系オイルを細胞外に分泌生産し,コロニー内にそのオイルを貯蓄する株として知られている.本研究では,この培養液をスラリーポンプにて送液し,キャピラリーノズルを通すことでコロニーを破砕しながらオイルを湿式で連続抽出する方法論について検討した.具体的には,コロニー破砕によるオイルの抽出率を操作条件に対応した無次元数を用いて整理できた.この結果を受けて,牛の搾乳のように,分泌生産されたオイルを湿式連続抽出生産し,生細胞は再培養するミルキング培養法の可能性が示された.
|