研究成果の概要 |
本研究では、(1)長半減期の核種を生成する有害放射化不純物の低減、(2)同様に有害放射化合金元素Tiの濃度最小化、さらに(3)希ガスと揮発性の放射化不純物の除去を検討した。(1)では、有害放射化不純物のCoとMoを、従来よりそれぞれ50%及び90%除去することに成功した。(2)では、Ti濃度を従来の4 mass%から1 mass%に抑えても合金の延性が保たれる見込みを得た。(3)では、電子ビーム溶解精製による不純物元素Co, Ni, Cu, Al, Mnの濃度低減を実証した。Ar濃度は精製の有無に関わらず検出限界の10 mass ppm以下となり、溶解で容易に除去できることが明らかとなった。
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