研究成果の概要 |
本研究では、自然循環による溶融炉心冷却システムとナノ流体による限界熱流束向上を組み合わせることにより無電源による溶融炉心冷却を目指した。多相流体としては、水―空気―ナノ粒子(酸化チタン)を、円管, 矩形管, テーパ管の垂直試験体を用いた。結果を以下に示す。○粘性係数が約10%増大したが、多相流体の自然循環流量は水-空気二相流と大差がなく 多相流体の促進効果が働いたと考えられる。○構築した予測手法は、多相流体の自然循環流量を10%以内で予測できる。○構築した手法を考案したナノ流体を用いた溶融炉心冷却システムに適用し、従来システムに比較して除熱性能が向上することを明らかにした。
|