研究実績の概要 |
まず、ゲノム不安定化の主要因と目されているトランスポゾンの転移がBtk29A[ficP]ホモ接合体に於いて上昇している可能性を、組織レベルではgypsy-lacZ形質転換バエのレポーター発現により検討し、また分子レベルではZAM, DM412, mdg1トランスポゾンの転写物をRT-PCRによって測定することによって検討した。その結果、いずれもBtk29A[ficP]ホモ接合体に於いて有意に上昇しており、ゲノムの不安定化が確かめられた。一方で雄個体を用いて求愛記憶アッセイを行い、Btk29A[ficP]ホモ接合体で短期記憶が障害される反面、長期記憶は正常であるとの結果が得られた。
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