研究実績の概要 |
本研究の目的は『生体新生仔における大脳皮質神経細胞の活動観察法を開発し、活動依存的な神経回路形成の分子細胞メカニズムを明らかにする』ことであった。研究は以下にまとめるよう、おおむね達成することができた。 ①新生仔大脳皮質の活動を観察するためのタイムラプスカルシウムイメージング法の開発に成功した。なおイメージングのために改良した遺伝子導入ベクターシステムの一部については、論文発表した(Luo*, Mizuno* et al., Sci Rep, 2016) ②このイメージング法により、活動依存的な神経回路形成への関与が強く示唆される神経活動パターンの同定に成功した。近日中に論文投稿予定である。 ③上記の活動パターンを生み出す分子メカニズムを探るため、各種遺伝子を欠損させた細胞のイメージングを行った。予定通りデータを集めることができたため、論文投稿を目指しデータ解析中である。
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