多発性硬化症の病態を反映した有用なバイオマーカーの開発を目的とし、血液中に含まれるLOTUSの検出・定量を試みた。最初に血液中に分泌されるLOTUSのC末端領域の特異的配列を解析し、切断部位の位置を同定して7種の断片を見いだした。その7種の断片ペプチドを作製してMRM法にて検出感度を測定したところ、検出感度がMRM法に適用可能な1種の断片を見いだした。一方、ELISA法に供するためのLOTUSに対する特異抗体作製に必要な抗原ペプチドを同定し、その抗原ペプチドを用いて作製したモノクローナル抗体を用いてウエスタンブロッティング法によって血液中に含まれる微量なLOTUSの検出に成功した。
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