研究課題/領域番号 |
15K14360
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
浅野 雅秀 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50251450)
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研究分担者 |
成瀬 智恵 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30372486)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 糖鎖 / IgA腎症 / 腸内細菌 |
研究実績の概要 |
β4GalT-1欠損マウスはIgA腎症を自然発症する。このマウスはIgA腎症患者と同様に,IgA分子の糖鎖不全と高IgA血症が見られ,これらが発症に関与すると考えられる。そのうち高IgA血症の原因を明らかにするために,末梢のリンパ組織や腸管のリンパ組織でのIgA産生細胞の数を測定した。FACSやElispot法を用いて測定したところ,このマウスの多くのリンパ組織においてIgAの産生細胞数がコントロールマウスより若干亢進していたが,IgAの血中濃度が10倍に亢進するほどの値ではなかった。しかし,腸間膜リンパ節では有意に2倍程度の亢進が見られたので,今後は腸管免疫に焦点を絞って進めることにした。 組織特異的β4GalT-1欠損マウスを作出するために,loxPサイトを導入したターゲティングベクターをEUCOMMに注文をしたが,下記に記載のように先方の問題で入手できなかった。そこで急遽我々自身で作製を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
組織特異的β4GalT-1欠損マウスを作出するために,loxPサイトを導入したターゲティングベクターをEUCOMMに注文をしたが,昨年末になってベクターが準備できないという連絡を受けた。そこで急遽我々自身で作製することにして,必要なベクターなどを集めて現在作製中である。 また,平成26年度の後半に研究室を金沢大学から京都大学に移動したので,平成27年度前半は研究室のセットアップに時間を取られて予想以上に研究が進まなかった。
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今後の研究の推進方策 |
早急にターゲティングベクターを作製して,組織特異的β4GalT-1欠損マウス作出のためのβ4GalT-1-floxマウスを作製する。研究室のセットアップも終了し,新しい大学院生も参加したので,研究を加速できると考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成26年度の後半に研究室を金沢大学から京都大学に移動したので,平成27年度前半は研究室のセットアップに時間を取られて予想以上に研究が進まなかった。特に研究に使用するIgA腎症モデルマウスの繁殖に時間を要した。
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次年度使用額の使用計画 |
研究室のセットアップも終了し,新しい大学院生も参加したので,研究を加速できると考えている。また,マウスも順調に増えてきている。
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