本研究では、私たちが作出したMutatorマウスの変異蓄積系統を利用することで、これまで解析が難しかった量的形質の変化を捉える実験系を確立し、新たな生命デザインモデル作製系を構築することを目的とした。全ゲノムシーケンシングを実施した結果、野生型マウスの世代あたりの変異率を世界で初めて測定することに成功した。さらに、Mutatorマウスでは、変異率が野生型の17倍にまで上昇することが確認できた。また、量的形質のバラツキが大きくなり、Mutatorマウス系統からヒト疾患に関連する形質が異常となるマウスを得ることに成功した。
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