社会の超高齢化が進む日本で、加齢や運動不足による運動器疾患「ロコモ(locomotive syndrome)」が注目されている。ロコモでは加齢にともない菌が減少するが、その発症機構には不明の点が多い。ロコモを理解するためにはロコモの動物モデルが必要で、研究代表者はゼブラフィッシュを用いた筋の発生や病態の研究経験を活かし、本研究でロコモの動物モデル確立を目指した。筋組織で特異的に機能するプロモーターで核移行型GFP、アクチン線維結合型RFP、細胞膜結合型YFPを発現させ、筋の特性を定量解析する実験系を構築した。実験効率を高める目的で、老化関連遺伝子を破壊して早く老化することになる個体を作製した。
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