研究課題
ヒト臍帯血由来造血幹細胞を高度免疫不全マウス(NOJ)に移植し、ヒト化マウスの作製を行った。その後、HTLV-1を産生するMT-2細胞を移植した。その結果、ほとんどのHTLV-1感染ヒト化マウスは成人T細胞白血病(ATL)を引き起こさなかったものの、数匹のマウスにおいてATL様細胞を検出することができた。またHTLV-1/EBV感染B細胞株をNOJマウスに移植したところ、腫瘍形成能が認められた。これらの細胞株から腫瘍形成能に重要と考えられる遺伝子を探索したところ、HBZの発現抑制に関わるmir-324-3Pを同定した。このマイクロRNAの発現はATLの約40%で発現が低下していたことから、がん抑制遺伝子として機能していることが示唆された。
すべて 2017
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Journal of clinical Microbiology
巻: Sep;55(9) ページ: 2838-2849
10.1128/JCM.00659-17