我々は、乳がん細胞にエストロゲン(E2)を添加した時、BRCA2が局在を変化させることを見出した。そこで、これまで全く知られていなかった乳がん発生過程におけるE2とBRCA2 の機能的相互作用を見出し解析する。 BRCA2の発現制御は、USF、Elf1及びNF-κB転写因子のBRCA2プロモーターへの結合に関連する。本研究では、部位特異的変異誘発法を用いたSp1、NF-κB、およびUSF結合部位の変異をプロモータールシフェラーゼベクターに導入し、乳がん細胞におけるE2誘発BRCA2プロモーター活性を解析し、E2-ER複合体活性に応答する2つのSp1部位を同定した。
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