SP(+)細胞は、色素Hoechst 33342の排出能を持つ細胞で、幹細胞形質の一つである。ヒト大腸がん細胞由来116/slug-25細胞より分取したSP(+)細胞では、薬物排出トランスポーターABCG2とヒストンアセチル基転移酵素HAT1の発現が上昇し、ヒストンメチル基転移酵素EZH2の発現が低下していた。116/slug-25細胞のSP(+)細胞は、ヒストンのアセチル化/メチル化に関連する酵素の阻害薬により著明に減少した。SP(-)細胞にshRNAライブラリーを導入するスクリーニングにより、細胞のSP(+)形質を制御する遺伝子を得た。
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