研究成果の概要 |
哺乳類のホスファチジルコリン-特異的ホスホリパーゼC (PC-PLC) の活性は約30年前に確認されたが,単離する手段が無かったため,その分子実体は未解明である.我々は最近,ジアシルグリセロールキナーゼ(DGK)のδアイソザイムがPC-PLCと相互作用することを明らかにしたので,DGKδの相互作用を利用したPC-PLCの同定を目指した. 本研究によって, DGKδのコイルドコイルを有する領域が PC-PLCと強く相互作用することが示された.今後この領域を用いてPC-PLCの同定を試みる.また,液体クロマトグラフィー/質量分析を用いた,感度が高く定量性の良い新規PC-PLC活性測定法を確立した.
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