本研究は、蛍光タンパク質の局在を利用して、凍結させた細胞内小区画を単離する技術の開発を目的とする。氷を微細な粒子に粉砕する弾丸破砕法やビーズミル法などを使用し、本研究に適した粉砕法を検討した。また、冷凍庫内で蛍光を頼りに細胞断片を含む氷粒子を選別するソーター顕微鏡の設計・開発・組み立てを行った。同時に、光学機器への霜の付着を防止する装置を設計・開発した。この顕微鏡を用いて、弾丸破砕法により粉砕した氷を低温で観察したところ、10マイクロメートル以下の径を持つ微小な氷粒子を作成できることがわかった。
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