線虫 C. elegansを使い、単一細胞内の特定遺伝子座(egl-18)のクロマチン状態を可視化を行った。この遺伝子のプロモーター領域を含むレポーターコンストラクトと lacO 配列を数百コピー持つレポーターアレイ系統を作成し、lacI::GFPを用いて、細胞分化に伴うアレイの核内位置の変化を計測することで、分化の進行に応じた特定遺伝子の単一細胞レベルでの核内動態を観察することを可能とした。次にこのアレイに対して、修飾ヒストンの抗体で免疫染色を行い、この遺伝子座に蓄積するヒストンマークの変化を可視化することに成功した。
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