研究課題
プログラム細胞死は、多細胞生物において形態形成や組織の恒常性維持などに関わっており アポトーシスに加え、我々はネクローシス型細胞死機構も重要な役割を演じていることを提唱し報告している。我々は蛍光色素propidium iodide (PI)を利用した独自のネクローシス型細胞死のin vivoイメージング法などを用いこれまで網羅的・定量的解析が可能でなかったマウスの個体発生期のネクローシス型細胞死機構の役割について解析を行った。アポトーシス欠損マウスにおいてもPIシグナルが消失しない細胞死つまりネクローシス型のプログラム細胞死の存在を多くの時空間域で検出した。特に心臓の左心室におけるプログラム細胞死と骨形成領域で起きるプログラム細胞死の解析を続け、骨形成領域での細胞死はATG9aに依存したネクローシス型プログラム細胞死機構によることを明らかにし、骨形成において重要な役割を演じていることなどを示した。また、心臓左心室における細胞死は、左心室の血管内皮細胞が細胞死を起こしていることなどを明らかにした。
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