形態形成機構を研究する際には、細胞の形態と運動を正確に定量する手法が必要である。本研究では、細胞の3Dタイムラプスイメージング画像から細胞の立体構造および直線・回転運動を全自動で数値化して定量的に解析する手法の開発を目的とした。その成果として、1)リース変換微分干渉顕微鏡法による3Dライブセルイメージング法、2)構造テンソルを用いた3D形態の自動解析法、3)オプティカルフローを用いた3D形態変化の自動解析法の3つの技術を開発した。これらを神経細胞および細胞性粘菌に適用し、神経成長円錐・神経突起・細胞性粘菌の3Dキラル構造と4Dらせん運動を計測・解析することに成功し、論文に発表した。
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