クロマチン免疫沈降法は核内のタンパク質とゲノムDNAの結合を調べる方法であるが、この実験は多くの細胞を必要とし、組織における特定の細胞を調べるためにはFACS等による純化が必要となる。本研究では、組織切片上で特定のタンパク質とゲノムDNAの結合を検出するための汎用的な方法論の開発を目指した。P19細胞におけるPou5f1のPou5f1 エンハンサーへの結合をモデルケースに実験手法を開発したところ、両者の結合を示唆する結果が得られた。しかしながら、本手法を確実なものにするには、さらなる条件検討が必要である。
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