家畜化された動物には、白斑がある、頭が丸い、攻撃性が弱い、ストレス耐性が高い等の共通点がある。これを共通して説明するのが家畜化の神経堤細胞仮説である。神経堤細胞は、色素細胞や顎組織、副腎髄質を形成するので、攻撃性が低い個体を選択するうち、これらに関連する特性が弱まるという仮説である。ジュウシマツは野生の小鳥、コシジロキンパラを250年前から日本で家禽として育てた亜種である。両亜種の差異が神経堤細胞仮説に合致するかを検討した。結果、ストレスと白斑、および大脳歌制御システムについてはこれが合致するが、嘴の長さや体の大きさ、扁桃体の大きさなどについては差異が認められなかった。
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