研究課題
挑戦的萌芽研究
アカショウジョウバエは元来、熱帯東南アジアに分布していたが、1980年半ばに分布を西日本に拡大させた。この過程で、本種の低温順化による低温耐性向上が強化したことが分かっている。そこで、低温順化による低温耐性向上の遺伝機構を明らかにするため、低温順化によって発現量が変化する遺伝子をRNA-seqにより調べ、種間、種内系統間で比較した結果、アカショウジョウバエとキイロショウジョウバエ種間、またアカショウジョウバエ系統間でもそれらの遺伝子は大きく異なることが分かった。さらに、候補遺伝子の一つとされるPepckをGAL4/UAS系によって強制発現したところ、低温耐性に効果があることが確認された。
進化遺伝学