研究課題
平成27年度は、紅藻のイデユコゴメ類と嫌気性ラン藻を研究材料として、嫌気条件下での酸素発生型光合成について、嫌気条件下での光合成のメカニズムを生理学的解析と遺伝子発現解析により調べた。イデユコゴメ類と嫌気性ラン藻以外の藻類についても、嫌気条件を変えて調べたところ、Galdieria sulphurariaのみが、絶対嫌気条件下でも、酸素発生型の光合成を行った。嫌気性ラン藻Plectonema boryanumは絶対嫌気条件下では、酸素発生型の光合成を行わなかったが、他の藻類に比べて嫌気性が高い(orp値が低い)環境下でも、酸素発生型の光合成を行った。G. sulphurariaとP. boryanumについて、遺伝子発現解析のためのデータを取得し、現在、解析中である。
2: おおむね順調に進展している
27年度は、生理学的解析をほぼ終わった。また、ゲノム支援のサポートを受けることができ、網羅的な遺伝子発現データを得ることができたため。
前年度に得た遺伝子発現データの解析を進めると共に、代謝物解析を行う。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件) 産業財産権 (1件)
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