紅藻のシアニディウム類のGaldieria sulphruariaが、絶対嫌気条件(-270 mV)でも光合成を行うことをみいだした。同条件では、嫌気性ラン藻Plectonema boryanumは、光合成による酸素発生は行わなかった。G. sulphurariaのゲノムには、嫌気バクテリアからの多くの遺伝子の水平転移が報告されている。嫌気バクテリアから水平転移により獲得された因子が、P. boryanumよりもさらに高度な嫌気条件下での酸素発生型光合成を可能にしていることが予想され、新規の光合成調節機構のメカニズムの解明に繋がることが期待される。
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