シアノバクテリア(Synechocystis sp. PCC 7509)から未知ロドプシンを見出しSyHRと命名した。異種発現系を用いた機能解析の結果、SyHRは光でCl-やSO42-を細胞内に輸送することが示された。また分光解析の結果、SyHRは緑色(約540 nm)の光を利用することが分かった。本研究で、シアノバクテリアの持つSyHRがクロロフィルが利用しない緑色の光を利用し、陰イオンを能動的に細胞内に輸送することが明らかになった。また、これまでに二価の陰イオンを輸送するロドプシンは見つかっておらず、本研究で初めてその存在が示された。
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