研究課題
挑戦的萌芽研究
ハリガネムシ類(寄生生物)が陸生昆虫(終宿主)の入水行動を生起して河川に飛び込ませると、終宿主がサケ科魚類の極めて重要な餌資源になる。本研究では、宿主操作の神経メカニズムを明らかにすることで、上記の餌資源流が生じる時間と場所を理解・予測することを目指した。その結果、成熟したハリガネムシ類に感染したカマキリ(宿主)では、活動量の上昇や正の走光性がみられた。また、そのような行動変化に関与すると考えられる、いくつかの生体アミン類の脳内での上昇を確認することができた。
生態学