根圏滲出物の放出速度の季節変化と純一次生産 (NPP) に与える影響を明らかにするために、2つの森林生態系(コナラ林、アカマツ林)において2016年から2017年にかけて滲出速度の測定を行った。我々が新たに開発した測定手法によって、平均滲出速度はコナラ林とアカマツ林でそれぞれ0.49、1.09 mgC g fine root-1 day-1と測定された。これらの速度と細根バイオマスから推定された年間滲出量は30、61 gC m-2 year-1となり、NPPに占める割合はそれぞれ2.6%、9.6%となった。これらの結果は、根圏滲出速度は樹木の生活形に依存した季節変化を示すことを示唆している。
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