研究課題/領域番号 |
15K14646
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
松本 大生 山形大学, 農学部, 助教 (30632129)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 自家不和合性 / サクラ属果樹 / 花粉形質転換 |
研究実績の概要 |
本研究課題は、省力・高効率なサクラ属果樹形質転換技術の開発を目指し、自家不和合性機構を利用した花粉媒介形質転換系を提案し、その有効性を検証しようとするものである。初年度にあたる平成27年度には、以下の調査を実施した。 (a)形質転換コンストラクトの作製:花粉特異的LAT52プロモーターに連結したGUS遺伝子ならびに自家不和合性花粉側因子SFBのヘアピン配列,および35Sプロモーターに連結したsGFPをクローニングした、一過性発現ベクターを構築した. (b) パーティクルボンバードメント法の条件検討:上記のベクターを用いて,オウトウ花粉の形質転換に適したボンバードメント条件(金粒子径,0.6/1.0um;撃ち込み圧力,100/1100/1500psi)を検討した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度に予定していた(a)形質転換コンストラクトの作製、(b)パーティクルボンバードメント法の条件検討、(c)SFB発現抑制花粉の自家和合化調査の3つのうち、(a)(b)を終えることができた。これらは(c)および二年目の計画を遂行するうえで必須の到達目標であったこと、(c)と二年目の計画は並行することが可能であることから,おおむね順調に進展していると判断した.
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今後の研究の推進方策 |
当初の予定通り,(d)形質転換花粉を用いた自殖試験を行うとともに,前年に実施できなかった(c)SFB発現抑制花粉の自家和合化調査に取り組む.
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次年度使用額が生じた理由 |
予算執行は概ね順調であり,発生した残額は微小にとどまっている.
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次年度使用額の使用計画 |
残額は微小であるため、予算使用計画の調整に用いる.
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