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2016 年度 実施状況報告書

ニホンナシの花芽分化を誘導する要因の特定に向けた基盤の構築

研究課題

研究課題/領域番号 15K14659
研究機関国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構

研究代表者

森口 卓哉  国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 果樹茶業研究部門 カンキツ研究領域, 研究領域長 (80343945)

研究分担者 伊東 明子  国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 果樹茶業研究部門 生産・流通研究領域, 上級研究員 (30355383)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード花芽分化 / ニホンナシ / TFL1
研究実績の概要

2015年度にニホンナシの分化前、分化始まり、分化中の3ステージの花芽を用いて発現遺伝子の網羅的解析(RNA-seq)を行った。2016年にはそのRNA-seqと、モデル植物で花芽分化に関わるとされている遺伝子の発現解析から、転写TERMINAL FLOWER1(TFL1)の発現低下がナシの花芽分化の鍵要因であると判明した。TFL1と共調した発現パターンを示す植物ホルモン代謝関連遺伝子や転写因子について詳細な解析を行った(投稿中)。さらに、同じサンプルでDNAのメチル化などに関与するsmall RNAの網羅的な解析を行った。当初の解析手法では花芽分化ステージの変化に対応して有意に発現が変化するsmall RNAを効率的に検出することができなかったため、期間を延長して、2017年も引き続いて解析手法を色々と変えて有意に変化するsmall RNAの検出を試みているところである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

当初の予定は終了し、結果を取りまとめて論文投稿中の段階である。現在はsmall RNAの解析まで計画を拡げて解析しているところである。そのため、順調に研究が推進していると判断する。

今後の研究の推進方策

引き続いてsmall RNAの網羅的な発現解析のデータに対して、解析手法を色々と変えて花芽分化ステージの変化に対応して有意に変化するsmall RNAの検出を試みる。

次年度使用額が生じた理由

当初予定していた解析手法でsmall RNAが効率的に解析できれば学会等で情報を収集して論文化を目指す予定であったが、検出精度が予想していたよりも低く、論文化を一時的に見合わせざるを得なくなったため、残額が生じた。

次年度使用額の使用計画

small RNAの網羅的な解析を行い、現在、解析手法を変えて花芽分化ステージの変化と対応して有意に発現変化するsmall RNAの検出を再度試みている。本実験がうまくいけば、論文化を目指すが、その論文化のために学会等に参加して関連情報の収集と論文公表のコストのために、今回生じた予算を充当する予定である。

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公開日: 2018-12-17  

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