2015年のナシの花芽分化前、開始期、分化中の3ステージの資料での発現遺伝子の網羅的な解析(RNA-seq)から、転写因子TERMINAL FLOWER1 (TFL1)が鍵因子であることを示すとともに、花芽分化ステージにおけるTFL1の発現パターンと同調する他の転写因子などの同定を行い、世界的にも評価の高い植物関係の学術雑誌に公表した。さらに、花芽分化機構を解明するために、研究期間を延長して、特にTFL1の発現制御にかかるsmall RNAを明らかにすべくsmall RNA-seqにより解析を行った。得られた生データについて、複数の解析手法を適用して有意に変動するsmall RNAの検出を試みたが、見出すことはできなかった。
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