特定外来生物のナガエツルノゲイトウは回収駆除の過程で断片化して流失し、芽・根を発生させ、漂着先で個体群を形成する。こうして河川や水田等で繁殖域を広げ、世界中で生態系・農水産業に悪影響を与えている。茎断片からの個体再生の仕組みの一端を解明し、遮光シート法とN-(Phosphonomethyl)glycine 2-propylamineの効果も証明できたことは、効果的駆除方法の普及と開発につながり、社会的意義が大きい。一方、茎断片からの個体再生は栄養繁殖の一例でもあり、その仕組みの解明には学術的意義もある。
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