黒酢醸造プロセス全体として重要な熟成期に対して微生物学的メスを入れ、多面的に解析することを主たる目的とした。壺寄せ直後から熟成開始後約300日のサンプルについて、それぞれ3つの壺の発酵液を16S rRNAを対象とした次世代シークエンサー解析に供した。なお、サンプルは壺表面下約20 cm から採取した。 各菌叢において、最も優占的に存在しているのはFirmicutes門、次いで優占的なのはAlphaproteobacteria綱であった。また、熟成開始後307日の菌叢について大きな変化が認められた。
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