リグノセルロース系バイオマスを有用な化学物質に変換する経済的で環境負荷が少ない方法が求められている。そこで、ルーメンミメティック・バイオプロセスを提案する。このプロセスはリグノセルロース系バイオマスの乾式粉砕とルーメン細菌の連続培養からなる。このプロセスで60日以上に及ぶルーメン菌の連続嫌気培養を行い、結晶セルロース、稲わら、杉から揮発性脂肪酸(VFA)を生産することができた。20gのセルロースから180 mmolのVFAを生産した時の炭素収率は60.6%であった。DGGE菌叢解析の結果、セルロース分解菌、その共生菌、プロピオン酸生産菌を確認した。
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