研究課題/領域番号 |
15K14716
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研究機関 | 医療法人徳洲会札幌東徳洲会病院付属臨床研究センター |
研究代表者 |
小野 裕介 医療法人徳洲会札幌東徳洲会病院付属臨床研究センター, 臨床生体情報解析部, 研究員 (40742648)
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研究分担者 |
水上 裕輔 医療法人徳洲会札幌東徳洲会病院付属臨床研究センター, 臨床生体情報解析部, 部門長 (30400089)
前本 篤男 医療法人徳洲会札幌東徳洲会病院付属臨床研究センター, IBD研究部, 部門長 (40400113)
中村 公則 北海道大学, 先端生命科学研究科(研究院), 准教授 (80381276)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 膵癌 / 腸内環境 |
研究実績の概要 |
膵特異的に変異型KRASを発現する遺伝子改変マウスPdx1-Cre;LSL-KrasG12D(PanINモデル)のコロニーを得た。まずはじめに、生後12~18週で既報の通りに膵癌前駆病変に類似するPanINの発生をみることを確認した。次にこのモデルマウスを6週齢でSPF環境からconventional環境へ順化させ、8週齢でCaerulein処理(50 ug/kgを1時間毎に計6回、2日間腹腔内投与;CA群)することにより慢性膵炎が誘導され、その8週後(16週齢)には著しい間質増生を伴うPanINの進展、浸潤癌形成がみられることを確認した。 PanINモデルならびに野生型マウスに対し、CA群と対照群(PBS腹腔内投与)を各12匹と設定し、経時的に糞便回収を行い、16週齢にてsacrificeのうえ膵、消化管の組織材料を得るプロトコールを設定した。糞便(凍結乾燥処理)を用いて腸管自然免疫、腸内細菌叢の変化を追跡中である。自然免疫の指標として、Cryptdin-1/4 ELISAを用い(Nakamura K, et al. Anal Biochem 2013)、16S rRNA メタゲノム解析による菌叢解析は、細菌種の可変領域のうちいずれかを含め400bp程度の増幅領域を複数設定した(Ion Torrent PGM)。メタゲノム解析については、異なるプラットフォーム(Mi-seq)において整合性ある結果が得られるかについても検証する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成27年度の研究計画は達成された
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今後の研究の推進方策 |
当初の計画通りに研究を進める。タンパクならびにメタゲノム解析を加速するために、研究室に所属する技術員の協力を得る。
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次年度使用額が生じた理由 |
端数となった約2,700円の執行が困難であったため、次年度に使用することとした。
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次年度使用額の使用計画 |
平成28年度請求額と合わせ、物品費として使用予定。
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