ヒト大腸において殺菌能力を発揮するのは酢酸と乳酸を作り出すビフィズス菌であり、高齢者の腸内健康を守るのに重要である。本研究では、糖源の不足する大腸内でビフィズス菌に利用性の高い菌体外多糖を作り出し同菌の増殖に寄与するビフィズス菌(Bifidobacteirum longum SBT2928)を発見した。また筋肉増強に必須のロイシンに富むペプチドを微量生成するLactobacillus gasseriも発見した。これらの有用菌を用いて製造したヨーグルトには、高齢者の腸内腐敗を防止し、小腸でも多糖やペプチドを生成することで、脆弱化しがちな老人性フレイルからの脱却に有効であることが期待された。
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