研究成果の概要 |
針葉樹の近交弱勢に関連する遺伝子を探索するため、エゾマツ天然木2個体から種子を採取して制御環境下で育成した。親2個体をリファレンスにしてRAD-seq解析を行った結果、4,666座24,276SNPsが得られた。各実生の内的近縁度(IR)と成長に有意な関係はなかったが、IRが高い実生は成長が遅かった。遺伝子座ごとに遺伝子型と成長の関係を調べた結果、96座133SNPの遺伝子型で有意な違いがあった。トドマツのアルビノ黄色個体と健全緑色個体でRNA-seq解析を行った結果、黄色個体の遺伝子発現が緑色個体の30倍以上であった遺伝子のうち、フラボノイド生合成系に関連する遺伝子が有意に高かった。
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