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2016 年度 実績報告書

Rubiscoの分光反射特性の決定:新たな植生指数の開発と応用

研究課題

研究課題/領域番号 15K14754
研究機関静岡大学

研究代表者

王 権  静岡大学, 農学部, 教授 (50402235)

研究分担者 片畑 伸一郎  静岡大学, 農学部, 特任助教 (80648395)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2017-03-31
キーワード分光反射 / Rubisco / Vcmax / 植生指数 / 生理
研究実績の概要

本研究では、カルビンサイクルの鍵酵素であるRubiscoに対する分光反射指数を開発することを目的とし、Rubiscoの量と活性に関連する波長域を特定し、植物の光合成機能を考慮した新たな「機能性分光反射―光合成モデル」を構築すること目指している。
本年度は、シロイヌナズナの野生型およびRubisco欠損体を用いることによって,Rubisco量が1.3から5.2g/m2のサンプルを作り出すことができた。これらのサンプルのRubisco量と分光反射計測結果を比較すると,分光反射率を組み合わせることによって,Rubisco量を再現することができた。
また,Rubisco量と強い関連性を有している最大カルボキシレーション速度(Vcmax)を評価する上で有効な分光反射指数の開発を試みると,Rubisco量の場合と近い波長域における反射率を組み合わせた指標が有効であることを確認することができた。
最後に,ブナをはじめ落葉広葉樹を対象にRubisco量及びVcmaxの計測を実施した。オリジナルの反射率を用いて評価を試みると,シロイヌナズナ同様に短波赤外域における反射率を用いた指標が最もフィティングが良かったものの,微分値を活用したほうが,精度が高くなった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Tracing photosynthetic electron transport rate based on hyperspectral reflectance2016

    • 著者名/発表者名
      Quan Wang, Rei Sonobe
    • 雑誌名

      IEEE IGARSS

      巻: - ページ: 1723-1726

    • DOI

      10.1109/IGARSS.2016.7729441

    • 査読あり
  • [学会発表] 分光反射特性を用いたRubiscoの評価2016

    • 著者名/発表者名
      薗部礼,片畑伸一郎,王権,三浦雄太,松田祐輝
    • 学会等名
      日本写真測量学会平成28年度秋季学術講演会
    • 発表場所
      都久志会館(福岡県福岡市)
    • 年月日
      2016-11-11
  • [学会発表] 分光反射特性によるブナのRubisco量と活性評価2016

    • 著者名/発表者名
      松田祐輝,片畑伸一郎,王権
    • 学会等名
      第6回中部森林学会大会
    • 発表場所
      三重大学(三重県津市)
    • 年月日
      2016-10-22
  • [学会発表] 分光反射特性によるシロイヌナズナの遺伝子欠損個体及び野生型個体の光合成能力評価2016

    • 著者名/発表者名
      三浦雄太,片畑伸一郎,王権
    • 学会等名
      第6回中部森林学会大会
    • 発表場所
      三重大学(三重県津市)
    • 年月日
      2016-10-22

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公開日: 2018-01-16  

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