森林を対象としたリモートセンシングの研究では、個葉や林冠の構造,生化学的特性に焦点があてられてきたが、光合成などの生理反応を評価した研究は少ない。本研究では、シロイヌナズナの野生型及びRubisco欠損変異体を用いて,光合成機能と関連性が高いRubiscoに対する分光反射指数の開発を行った。シロイヌナズナの個葉を対象とした時,波長1603nmと1728nmにおける1次微分値を正規化した指標を用いると、Rubisco量をRMS誤差で0.517g m-2の精度(R2=0.693)で再現できた。また,ブナのRubisco量に対しても弱いながら相関を確認することができた。
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