高濃度臭化リチウム水溶液へのセルロースの溶解性を利用し、セルロースの加水分解および5-ヒドロキシメチルフルフラール(HMF)の生成を行わせるため 、ブレンステッド酸、固体酸・塩基触媒、光触媒、ルイス酸と界面活性化剤を複合した触媒など、様々な触媒を試した。その中で、ブレンステッド酸によるセルロースの加水分解、中和処理を経た後に耐圧試験管にルイス酸(SnCl2)とドデシル硫酸ナトリウム塩を複合した触媒系を添加した場合に最も高いHMF収率33.7%が得られた。このときのHMFの選択率は33.7%、固体残渣率は21.8%となった。
|