根粒形成により優先的に窒素源を獲得できるアクチノリザル樹木オオバヤシャブシとフランキアの共生の初期段階に関わるシグナル物質の特定と水耕栽培法の確立を行った。 ①オオバヤシャブシ環状ジアリールヘプタノイドがフランキア根粒形成に及ぼす影響を検討し、これら化合物が、根粒数を著しく増加させ、アクチノリザル共生シグナル物質であることを明らかにした。LC-MS分析によって、この化合物の根部での存在も確認した。 ②根の経時的な成長量や根粒形成観察を可能にする水耕栽培法を確立した。しかし、土壌栽培系に比べて、植物の成長および根粒の形成が悪く、栽培条件の検討が必要であることが課題となった。
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