研究課題
挑戦的萌芽研究
p-クマロイル基などの電子吸引性の置換基でアシル化されたリグニンにはβ-O-4構造という特定の構造が非常に多い。本研究は、モノリグノールにアシル基を導入し、モノリグノールラジカルの電荷密度を変えることにより,モノリグノールの脱水素重合の制御を行うことを計画した。電子吸引性のp-クマロイル基の導入されたシナピルアルコールを合成し、酸化銀による酸化カップリングを行ったところ、β-O-4構造をもつ2量体の生成を確認した。収率や反応のメカニズムなど詳細についてはさらに検討を要する。
木質バイオマス化学