研究実績の概要 |
2015年6月21日から28日、および2016年3月5日から14日の2回にわたって、ベトナムSoc Trang省、MoOの干潟で調査を行った。2回の調査ともに、以下の5種類のマッドスキッパーの生息を確認し、Periophthalmodon schlosseriを除いた4種について行動記録を行った。P. schlosseriは生息個体数が少なく、行動記録ができなかった。また、5種について、少数個体を採集し、消化管内容の分析を行った。
Boleophthalmus boddarti, Oxuderces dentatus, Periophthalmodon schlosseri, Periophthalmus chrysospilos, Scartelaos histophorus
Pn. schlosseri以外の4種の水中と陸上での行動時間の分配を分析したところ、B. boddartiとPs. chrysosiplosは記録時間中約90%干潟上で行動していたのに対し、S. histophorusは16%、O. dentatusは1%と陸上での行動時間に大きな種間差が見られた。5種のうち、B. boddartiとO. dentatusは植物食性、Ps. chrysospilosとPn. schlosseriは動物食性、S. histophorusは雑食性であることが判明した。消化管長の標準体長に対する比は植物食性の2種で1.3-1.8、Pn. schlosseriが1.1、S. histophorusが0.8、Ps. chrysospilosが0.7であった。
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