研究課題/領域番号 |
15K14812
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
仙田 徹志 京都大学, 学術情報メディアセンター, 准教授 (00325325)
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研究分担者 |
藤栄 剛 明治大学, 農学部, 准教授 (40356316)
駄田井 久 岡山大学, 環境生命科学研究 科, 准教授 (60346450)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | データリンケージ / 農林業センサス / 統計調査 / 高度利用 |
研究実績の概要 |
年度間あるいは統計調査間のデータリンケージは、統計調査の高度利用方法の一つとして他省庁の統計調査では実施されてきた。農業統計については、一部に年度間リンケージおよび統計調査間リンケージを実施してきているが、まだ農林水産省内、あるいは農林水産省と他省庁との統計調査とのリンケージでは残されているものがある。本研究では、これらのデータリンケージについて挑戦する。またデータリンケージのうち、同一調査の年度間リンケージは、複数年度の調査原票が残存していれば、詳細な個別情報から遡及が可能となる。神立春樹(1995)が記録しているように、いくつかの資料の残存が確認されることから、本研究では、その残存調査と整理を行い、最新データとの接続も含めた高度利用の可能性を探る。 農林業センサスと集落営農実態調査の年度間リンケージを行い、さらにそれらを農業集落で地域間リンケージを行うための可能性について検討を行った。また、資料の残存調査は集落単位での整理を行っていったが、年度によって異なるが、市町村ベースでは2~8割で残存しており、場合によっては、すべての旧市区町村で残存が確認されたものもみられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成27年度では、第一に、農林業センサスの年度間リンケージ、集落営農関連調査の年度間リンケージ、そして農林業センサスと集落営農関連調査との地域間リンケージの検討及びリンケージ実験を行った。第二に、農林水産統計と他省庁との統計調査とのデータリンケージに関する情報収集を行った。第三は、岡山大学所蔵されている過去の調査資料の残存調査・整理を行った。いずれも順調に推移しているが、第三の残存調査、整理に関しては、前倒しをして行った。
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今後の研究の推進方策 |
平成28年度は以下のように研究を進めていく予定である。第一は、農業統計の農水省内もしくは他省庁間とのデータリンケージ実験であり、平成27年度に引き続き、統計調査間のデータリンケージの情報収集と検討を行う。第二に、調査原票からの復元を射程に入れたリンケージの可能性を検討は、前年度の残存調査、整理の結果に基づき、引き続き、同調査。整理を行い、残存状況の詳細把握を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
残存調査の調査、整理の部分で研究上の進展が見られたため、次年度計画を前倒しして研究を進めることへの対応として、前倒し請求をした金額の残余が一部で発生している。また、一部の分担者において、データ整理などの予算に対する執行の遅れが発生したために、次年度の使用額が生じているが、研究代表者や他の研究分担者にて調整ができているため、研究計画全体には影響はない。
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次年度使用額の使用計画 |
一部の分担者において、保留にしていたデータ整理等の予算は、研究全体の計画に基づき、平成28年度では、当初の計画どおり、順次執行する予定である。
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