リンゴ産地として知られる青森県はブドウの産地でもあり,特にスチューベンは国内の約7割を生産する.この地域の園地は水田転換園が多く排水不良を生じている場合が多い.本研究では弘前市の園地で土壌水分や地下水位のモニタリングを行い,排水不良要因の究明と有効な対策の構築を目指した.その結果 1)7~8月の周辺水田の深水管理が園地の排水に大きな影響を及ぼす.2)深水期間の地下水位は地表近くまで上昇し,土壌を過湿にする結果ブドウがストレスを受け生育障害を起こす.3)データをベースにした農家との連携により,効率的な対策立案および生産現場でICTを有効活用する方法の確立につながる.ことが分かった.
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